亜鉛鉱床の酸化帯に産出する珪酸塩鉱物のために、カラミン(
Calamine )の別名を持つ。
針方晶系の卓状結晶体や小柱状結晶体などでよく見られる。色は白色、無色、淡青色、帯緑色、帯黄色、灰色、褐色など様々で、条痕は無色。鈍いガラス光沢ないし、絹糸光沢を放つ、透明ないし半透明で劈開がある。断口は不平坦状から貝殻状。
様々な岩石、溶岩の空洞の内面に生成する。珪酸を多量に含む溶液が低温で沈殿してできるのが、一般的。
二酸化珪素の微晶質鉱物の変種で腎臓状、ぶどう状、鐘乳状の塊などで産出。
水分子を持つ塩基性亜鉛の珪酸塩
柱状結晶を作る鉱物の場合、結晶の先端が尖っていて、もう片方が平らになっている。
このように結晶の上下がそろっていないことを
異極半面像(結晶の主軸に垂直な対称面がない)といい、その代表的鉱物であることから , 異極鉱と呼ばれている。実際には母石にびっしりと生成していることが多いため、上下の結晶が同時にみえることは少ない。
美しい結晶は宝石としても使われる。
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