クリソベリル(Chrysoberyl)「金緑石」の変種で 酸化クロム
(クロムはルビーとエメラルドの発色成分) を含有するために、昼光下では緑色のものが、人工光線によって赤色に変化するものを言う。 ペグマタイト中や雲母片岩中などに産出し、稀に苦灰岩中から発見される。斜方晶系に属するが、双晶によって六角板状となったり(疑似六角形)六方車輪状でみられる。ごく最近アフリカで発見された双晶やトリプルの結晶体のものは、特に希少品。
アレキサンドライトの最大の特徴は、色の変化にある。青緑色系スペクトルの強い太陽光や蛍光灯の下では暗青緑色になり、
赤色系スペクトルの強い白熱電灯の下では暗赤紫色に変化。この変色性の原因は、エメラルドやルビーの発色成分であり、 黄色系スペクトルを吸収するクロムを微量に含んでいることに起因する。アレキサンドライトは赤と緑を等量保持しており、
光を吸収したときにクロムの影響を受けて、光線の種類によって暗青緑色、暗赤紫色の変色する。
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