1硫化鉱物の一つで
パイライトとは同質異像。高温で酸性の場合パイライトになり、低温でアルカリ性だとマーカサイトになる。斜方晶系の板状結晶の集合体や針状結晶の放射球状の集合体などで産出。強い金属光沢を放つ不透明石で
劈開は弱く 断口は不平坦状。18世紀初頭には、鉱物名が今日のように正確には決められていなかったようで、白鉄鉱も黄鉄鉱も習慣的に一緒に扱われていたため、混乱しているが、宝石商の言うところのマーカサイトは、黄鉄鉱である。古代ギリシャの頃にも宝飾品として用いられ、インカの時代には、鏡として使用されていた。『アラビア鉱物書』ではマルカシーサーと呼んで「灰化した少量を硫黄とともに壺に入れると
金を純化する作用がある 」と記述されている。 18 世紀中頃からダイヤに替わる装飾品として広く用いられた。
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